TFCCとは,腕の骨(尺骨や橈骨)と手指の骨(手根骨)の間の小指側にある三角の形状をした組織のことで「三角線維軟骨複合体(さんかくせんいなんこつふくごうたい)」といいます。
7つの複合体の総称をTriangular Fibrocartilage Complex「TFCC」といいます。
①尺骨三角骨靭帯
②尺骨月状骨靭帯
③掌側橈尺靭帯
④背側橈尺靭帯
⑤関節円板
⑥尺側側副靱帯
⑦三角靱帯
<TFCCの役割>
1.手首の滑らかな運動を実現するためのベアリングのような働き
2.手首の外側の衝撃を吸収するようなサスペンションのような働きこの役割があることで、手首は安定的保持が保たれ,手首を複雑に動かすことができます。
外傷などによって傷つくことを「TFCC損傷」と呼びます。
どのようなときに起きるのか??
.手首を酷使する野球やテニスのようなスポーツ
.交通事故にあった場合
(バイク事故や自転車事故により転倒して地面に強く手を付いてしまった時,ハンドルを握った状態で交通事故に遭ったとき)
→手首に過度な負荷がかかった場合です。
<主な症状>
1.手首を外側にひねるような動作をした時に,疼痛やクリック音がする。
2.手首の小指側に腫れや痛みなどを原因とする可動域の制限がある。「ドアノブを回す動作が痛い」・「雑巾を絞る動作がつらいい」など
3.転んで手をついた時、手首の小指側を強く打った。
4.テニスのフォアハンドでボールを打つとき
5.バレーボールやバスケットボールのスポーツで、ボールを投げたりはじき返す動作の時
6.手首の使いすぎ
抱っこなど育児や家事で手首を繰り返しの曲げ伸ばしで動作で気づいたら手首を痛めていたなど
<症状の特徴>
手首の小指側のうずくような痛みが特徴で、ひどい場合腫れがみられます。