用語集
那須塩原にあるいくた接骨院では自己負担を抑えた診療を受けていただけます

猫背

「猫背」とは、猫のように背中が丸く曲がって頭が前に突き出した姿勢のことで、「脊柱後弯症(せきちゅうこうわんしょう)」などと呼ばれることもあります。猫背になる要因はさまざまですが、そのひとつに背中の広背筋などの筋力の低下があります。

日本人は比較的平たい体型で背中やお尻などの筋肉が少ないため、前かがみの姿勢になりやすいことも原因のようです。近年は、日常生活においてパソコンや携帯電話を使う機会が多く、長時間前かがみの姿勢を続けているため、猫背になりやすいという傾向もあります。

猫背の方は見た目が悪いだけでなく、カラダにもさまざまな影響があります。たとえば、背中が丸くなっていると胃や腸などを圧迫して消化不良になったり、姿勢が悪いことで血行不良になり首や背中、肩の凝りがひどくなったり、腰痛が悪化することもあります。

全身の血流が悪化すれば新陳代謝も悪くなり、冷えやむくみのほか、太りやすい体質になるなど姿勢が原因で起こることがありますので注意しましょう。

人間のカラダの大黒柱とも言える背骨(脊椎/せきつい)は、首部分の頚椎(けいつい)、胸部分にある胸椎(きょうつい)、腰部分の腰椎(ようつい)と大きく3つに分かれ、ゆるやかなS字カーブを描いています。

ひとくちに「猫背」と言っても、原因となる背骨の部位によって「首猫背」、「背中猫背」、「腰猫背」の3つに分けることができます。猫背は、自分の弱い部分や痛い部分を守ろうとして起きる場合や、生活習慣が原因となることが多いので、まずは自分の猫背のタイプや特徴を知ってケアすることが大切です。

1.首猫背

「ストレートネック」とも呼ばれ、頭だけが前方に出てしまっている状態。

こんな作業等を多くしていませんか??

・パソコンのディスプレイを見る

・キーボードを叩く

・スマホを見る

などをするときは、背中が自然と丸まりがちです。

下を向いてスマートフォンやタブレットを長時間操作することが多い、若い世代に多くみられる猫背です。

症状:首周りの血行が悪くなることで、首だけが前に出るために肩や首の筋肉に負担がかかります。首や肩にコリが生じ、頭痛、だるさの原因になります。首が前に突き出していることであご周りがたるみ、二重あごになることもあります。また、呼吸器にも負担をかけるため、息苦しさや動悸を感じることもあります。ひどくなると首部分にヘルニアが起こることもあります。

 

2.背中猫背

背中の中心が曲がっている状態のことで、一般的によく見られる「猫背」です。長時間前かがみになる事務仕事やパソコン作業をする人に多い傾向があります。

症状:胸やけや胃痛があります。前傾姿勢が長時間続き、腹部に位置する胃腸などの内臓、消化器系統の神経を圧迫するために起こります。

背中が張りやすくなり、また肩こり、頭痛の原因になることもあります。

3.腰猫背

腰部分が曲がっている猫背で、畑仕事をする人や高齢者、あぐらをかいて座ることが多い人、また、デスクワークが多い人に多く見られます。

症状:腰回りが圧迫されるので、腰痛やヘルニアの原因になることも。下腹部にある泌尿器や生殖器にも不調が起きやすく、便秘や下痢などの便通異常、生理周期の乱れ、月経困難症などの原因になることもあり、さらには足の冷え、むくみが見られることもあります。

4.反り腰猫背(腹猫背)

腰が前に反っているせいで、お腹がぽっこり突き出た姿勢になるのが特徴的な猫背で、女性に多い。一見猫背に見えないため、隠れ猫背と呼ばれることもあります。上半身を支える大腿後面の筋肉(ハムストリングス)の力が弱いと、骨盤が前に傾いてしまうのですが、バランスを取るべく体を腰あたりで反らせるために起きる猫背です。ハイヒールが原因になることもあり。

症状:腰痛に悩まされることが多い。肩こりや頭痛、下痢が起こることもある。また、体のラインにも影響を及ぼし、体全体はスリムなのにもかかわらずお腹がぽっこりと出る、またはヒップラインが垂れ下がる原因にもなります。