用語集
那須塩原にあるいくた接骨院では自己負担を抑えた診療を受けていただけます

打撲

打撲とは、ぶつけた・転んだなどで外から強い圧力がかかることによってできる傷のことを言います。腫れたり、痛んだり、皮下出血をしたりする症状で、たんこぶやあざが代表的な例です。痛みが長期間続いたり、打撲に伴う内出血が治らないようであれば、病院や接骨院に相談してみましょう。

 <打撲の症状>

●患部の皮下出血(内出血)
●患部の腫れや熱感がある
●患部の痛み

打撲の場合の多くは、関節部分に痛みの症状が強くあらわれるのが特徴ですが、通常、1~2週間程度で痛みや腫れは治まります。


<打撲と骨折の見分け方>
打撲の場合、腿や腕などの比較的肉の多い部分は痛みがあっても動かすことが可能で、関節の打撲では動かしたことで痛みが増すことはあまりないことが多いです。しかし骨折の場合は箇所がどこであれ痛みが強く、大きく可動域が制限されます。なお、「内出血が見られ、動かせるが痛みが酷い」というときは両方の可能性が考えられるのでひとまず骨折と判断し、処置するとよいでしょう。
また、患部の腫れにも違いがあります。打撲は打った箇所だけが腫れるのに対し、骨折はその周囲も腫れます。打撲の場合は腫れるのにある程度の時間を要します。痛みが走っても、しばらくの間さほど腫れないときは打撲、痛みが走ってみるみるうちに患部が腫れてきたら骨折であるというのが1つの目安です。ただ、僅かなヒビなど骨の損傷が軽微な場合や、膝の皿など周囲に筋肉の少ない部分の亀裂などは腫れないこともあるので、こうしたときには患部を冷やす、湿布を張るなどの処置をしながら数日様子を見るのも手段の1つとなります。日が経つにつれて治ってゆく打撲に対し、骨折していると日を追うごとに腫れや痛みが増すので、そこで判断が可能です。
 

<打撲の原因>
日常生活
柱や建具、家具などに頭部や体をぶつけるといった些細な出来事や、自転車運転中の転倒といった事故などで起こります。
 

スポーツによる打撲
特にサッカーやラグビー、格闘技などのコンタクトスポーツでは発生率が高まり、機能障害につながることもあります。
足腰の衰えた高齢者はバランスを崩しやすいために転倒や転落のリスクが高く、骨折を伴うこともあります。重症の場合は寝たきりの原因にもなりますので、早期に適切な処置を行うことが重要です。

予防
打撲を引き起こす衝突や転倒などの事故の予防には、筋肉の働きを高める運動が有効です。
寒さや疲労、運動不足等は血流を減少させ、筋肉の虚弱化を招きます。適度な運動や体操で全身をウォームアップすれば、血流を促し筋肉も強化されます。
・日頃からストレッチなどをして筋肉を柔らかい状態にしておく
筋肉が固ければ、体全体の動きも固くなります。動きが固い状態だと転んでしまったりした時に打撲や打ち身をしやすくなってしまいます。それに、ストレッチなどをしていれば転んだとしても、受け身をとりやすくなるので打撲や打ち身まで至らずに済みます。

応急処置
転倒や衝突後の適切な処置は、打撲の腫れによる重症化を予防する上で重要です。

Rest(安静にする)
Ice(冷却する)
Compression(圧迫する)
Elevation(挙上、患部を心臓より高い位置に保つ)

打撲部位をすぐに氷や流水で冷やして包帯などで部位を圧迫します。
そして、患部を心臓より高い位置に上げて、血流が滞った状態のうっ血を防ぎ、安静にすることが第一の治療法です。安静、圧迫、挙上の処置をすることをRICE療法と呼ばれています。この処置を行うことによって組織の腫れ、むくみ、浮腫、内出血を抑えることができます。

応急処置「RICE」をより詳しく
まず打撲が起こった際にしなくてはならないのは、ライス(RICE)と呼ばれる応急処置です。ライスのRは安静にする(Rest)、Iが冷却する(Ice)、Cが圧迫する(Compression)、そしてEが高く挙げる(Elevation)という意味です。
R打撲した部位を動かないようにする
I炎症を抑えるため15~20分を目安に、氷を入れた冷却パックやビニール袋で打撲部位を冷やす
C:腫れや内出血を防ぐために弾力包帯やテーピングで血流が低下しないように適度に圧迫しながら打撲部位を巻く
E内出血を防ぎ痛みを抑えるため、椅子やクッションなどを利用し、打撲部位を心臓より高い位置に保つ
ライスはあくまで応急処置であるため、あとは医師の診察を受けるようにしましょう。