用語集
那須塩原にあるいくた接骨院では自己負担を抑えた診療を受けていただけます

四十肩・五十肩

四十肩・五十肩とは、「肩関節周囲炎」という疾患群のことを言います。

原因は加齢により血液循環が悪化したり、筋肉、腱などの性質の変化が起こったりすることで、肩の周辺組織が炎症を起こして腫れや痛みが生じる疾患と言われていますがはっきりしたことはわかっていません。40~60代の女性方のに多く発症しますが、男性でも起こることがあります。最近では、生活環境の変化などで、20代、30代でも症状が出る方も増えているとも言われています。 

<四十肩と間違える病気>

①肩腱板断裂

肩の関節を安定させている肩腱板が断裂し、肩関節に痛みが出たり腕があがらなくなってしまう病気。40代以上の男性に多い。肩を打撲したなど日常生活で断裂が起きてしまうこともあります。

②石灰沈着性腱板炎

肩甲骨と上腕骨をつないでいる筋肉や腱である肩腱板の中に、なんらかの理由で石灰がたまり、急性の炎症を起こすことで肩に激痛が出ます。40~50代の女性に多い。激痛は1~4週間ほど続き、長い場合は6カ月以上に渡り痛みがでる場合も。肩が赤く腫れるなどが特徴です。

③関節リウマチ、頸椎症という背骨の病気の可能性もあるそうです。1週間以上肩が痛い症状が続く場合は要注意。

医師に相談しましょう。

【四十肩・五十肩のセルフチェック】

1) 両腕を前から真上に上げる。

2) 手のひらを上に向け、両腕を真横から真上に上げる。

3) 両腕をズボンの後ろポケットに手を入れる。

4) 両腕を頭の後ろで組む。

当てはまる症状はありませんか??

 

『四十肩・五十肩』の3つの病期

1.発症してから痛みが主な「急性期」

2.肩の可動域が狭まる「慢性期」

3.回復に向かう「回復期」

急性期(およそ2週間から1カ月)

.突然腕を動かしたときに肩に激痛が走る
.夜に寝返りを打つだけで痛みを生じる「夜間痛」

.肩を動かす際や二の腕や手先にも痛みや痺れが伝わる場合もあります。

安静が第一の大切な時期です。

慢性期(半年から1年)

.鈍い痛みへと変わり、肩が上がりにくいなど可動域がだんだんと狭くなってきます(肩関節拘縮)。

.着替えや洗髪が上手くできない

日常生活に支障をきたす時期です。慢性期は半年から1年続くこともあり、痛みを感じない程度の適度なストレッチも有効です。痛みが減ったと無理をすると、痛みがぶり返すことがあるので注意しましょう。

回復期

肩関節拘縮(かたかんせつこうしゅく)が改善してきて、少しずつ腕が動かせるようになる大切な時期。痛みはほとんどありません。しかし、人によってはこの時期になっても「肩の動きが非常に悪い」ということも。適度なストレッチなどで、徐々に肩を動かしていきましょう。

『四十肩・五十肩』を予防するには

①デスクワークや家事など同じ姿勢の作業を長時間続けない
「筋肉が固くなる」といった筋肉の変化も炎症の原因にもなりえます。同じ姿勢を続けると筋肉が固まって動かしづらくなりますので、小休憩をこまめに入れて体を動かすようにしましょう。

②ハイヒールや肩掛けバックなどで姿勢が崩れないようにする
姿勢の変化は炎症の要因の一つにもなります。日常の繰り返し動作で姿勢が悪くなったり、体の一部に負荷がかかり過ぎないように注意しましょう。

③肩の適度なストレッチを心掛ける
使わない筋肉は固くなり、動きも悪くなってしまうため、ストレッチをしましょう。筋肉がほぐれ、血行も良くなります。

振り子運動は効果的です!!

④栄養バランスの良い食事と質の良い睡眠を取る
動物性の食品や甘い物、お酒を摂りすぎると四十肩・五十肩を起こしやすいと言われています。四十肩・五十肩の原因として、ホルモンバランスの変化やストレスといった間接的な原因が重なることで発症しやすくなるとも言われています。

⑤肩を冷やすのは良くありません、夏場でも薄着は避けましょう
冷えは血液の循環を悪くし、炎症の原因にもなります。夏もクーラーなどが意外と体が冷えるので、直接当たらないようにしましょう。